column


【第136回/ワクチン接種】

本日、1回目のワクチン接種を済ませました。
私はワクチン懐疑派なので、何とか打たないで済む方法はないか、風見鶏を決め込んでいたのですが、そんな輩にもジワリと社会の輪が迫ってきた感じです。

私はこの歳まで、大きな組織に所属することもなく、かなり自由に生きて来た方だと思います。
そんな私が大切にしている自己実現への思いは、表現の世界でこそ大切になりますが、社会生活の多くの場面では役に立たず、逆に厭われます。
結果、年齢を重ねる度にひとつひとつ旗を降ろすことになり、諸先輩からはその度に「大人になった」と褒められるのです。

接種券の郵送が始まって間もない頃、届いた郵便をその場で破り捨てている痛快な動画がありました。
そこまで過激ではないにしろ、私の周囲には、様々な理由で「打たない」を貫いている人は何人もいます。
今日の私は、またひとつ、旗を降ろした形です。

こんな時に思い出すのは、自社さ政権の村山富市首相。
自衛隊は合憲であり、日米安保は堅持する…と演説する姿は、30歳過ぎたばかりの私には衝撃でした。
今回の総裁選での、河野太郎さんの原発政策のブレなんて、これに比べれば何とも小さなもの。

だ・か・ら…。
私がワクチン接種するくらい、大目に見てください。
ん?
最初から、何も思ってない?
そりゃそうダ…。

= 2021/10/02 杜哲也 =


《homeに戻る》