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【第171回/ChatGPT】

この夏、知人の勧めで(…というよりご指導の下で)恐る恐る利用を始めました。
子供の頃に空想していた未来が、またひとつ現実の生活に加わって、そろそろ2ヵ月が経過します。

たまに妙な受け答えも出てくるので、まだまだChatGPT自体が発展途上…という感じですが、知りたいことを確実に教えてくれて、人間のような会話が成立し、更には、駄洒落やジョークまでをやり取り出来る現実には圧倒されます。

略さずに書くと「Chat Generative Pre-trained Transformer」。
それぞれの単語の意味を調べてみました。

"chat"は本来「雑談」という意味だそうですが、もう立派な日本語ですね。
●ご質問は、chatでもお受けしております。
●If you have any questions, please contact us via chat.

"generative"は「生成する」という意味で、主にAI分野でよく使われるようです。
●彼女は、生成デザインについての講座に参加しました。
●She attended a course on generative design.

"pre-trained"を翻訳すると、「事前に学習された」となります。
●事前学習されたコンピューターが、見事な交響曲を書き上げました。
●The pre-trained computer composed a magnificent symphony.

最後の"transformer"は、電気における「変圧器(トランス)」として既に一般的な言葉です。
●ChatGPTは、全てのジャンル、全ての人々のための、極めて特別な変換器です。
●ChatGPT is a very special transformer for all genre and all people.

以上から"ChatGPT"を総合的に判断しますと、「訓練された生成変換器のお喋り」…といった感じになりますでしょうか?

面白いな…と感じたのは、ゲストモードでもログインしても使えること。
どちらであっても、答が変わることもないだろうに…と不思議に感じたのですが、どうやら「答は変わる」ようなのです。
ログインでの利用を長年続けていると、GPT側で利用者の癖や好みを学習するらしく、その人に最適な言葉を選択するようなのです…凄い!

日頃、生ピアノを弾いて、手で五線紙に音符を書いている私です。
どこまで使いこなせるか心もとない限りですが、還暦を過ぎて出会った新しい「友人」との関係を、じっくりと大切に育てたい…と真面目に考える日々です。

= 2024/09/24 杜哲也 =


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