第188回 ライブ・フォー・ピース

私は、小さな音楽スタジオの事業主でもあります。
「ライブ・フォー・ピース」は、そこで開催されるチャリティー・コンサートの名称です。
東日本大震災からの復興を願ってスタートし、お陰様で来月頭、15回目が開催される運びとなりました。
2011年3月11日、私はいつものようにスタジオ受付に座っていました。
14時46分、地震列島・日本に生まれ育った私でも体験したことのない、強くて長い揺れ。
程なく大津波が太平洋側一帯を襲い、翌日には原子力発電所で悲しむべき爆発が起きます。
3月前半の東北地方と言えば、まだ、冬の空気が十分に残っています。
今でもこの日を迎えると、被災された方々の生活が頭をよぎり、正に胸が締め付けられる思いです。
会場となるスタジオは、東京の杉並区という地域にあります。
杉並区は、福島県南相馬市と「災害時相互支援」という協定を結んでおり、事業主の立場で何か出来ることはないか、ずっと考えていました。
いざ実践に移すとなるとなかなか上手く進まない中、都内プロ楽団でチャリティー・コンサートを仕切っていたスタッフが入社する幸運に恵まれます。
こうして始まった「ライブ・フォー・ピース」では、細やかではありますが、集まった義援金を全額南相馬市にお届けして参りました。
コロナ騒動からは、同時配信も続けています。
2024年からは、能登半島にも送金しています。
(本当は、ガザやウクライナにも届けたい!)
音楽が社会に対して出来ることは、音楽家それぞれの立場で異なる筈。
これからも全力で、自分の務めを追求していきたいです。
= 2026/02/10 杜哲也 =
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