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【第35回/戦争のない社会】
3つ、シミュレーションしてみます。
1つめ、鎖国。
結局、異文化間の交流が多過ぎたのです。
文化や価値観の違いが、対話によって克服出来るというのは虚構。
「交流」「対話」という美辞麗句は、帝国主義の文化版であり、実際には大が小を飲み込むだけ。
平和を守るには、接触しないこと…これしかありません。
各地域でしっかりと垣根を作って、そこの文化を守る人たちとだけ生活することにより、ささやかながらも平和な毎日を送ることが出来るのです。
2つめ、独裁者。
磐石の支持基盤に支えられ、打ち出す政策は全て大当たり。
しかも彼には、誰も意見することの出来ない風格やカリスマ性があります。
そう言えば、民主国家の街中で行われる反政府デモや集会で、「反戦!」「平和!」と訴える人たちは実に戦闘的でした。
今や、国民誰しもが「あの人に任せておけば大丈夫」と感じています。
街にもやっと平和が訪れました。
3つめ、宇宙人。
よりによって、無慈悲で凶暴な奴らがやって来ました。
こいつらを撃退しないと大変なことになる…という状況は、人類同士の全ての争いごとを停止させます。
尖閣はもちろん、カシミールも北アイルランドもエルサレムも、、、。
地球上の至る所から、「頑張れ人類!」という声援が聞こえてきます。
やっと、地球がひとつになる時が来たのです。
日本は、宇宙人にも独裁者にも頼らず、もちろん鎖国もせずに、戦争のない状態を60年以上続けています。
この奇跡のような姿を決して崩してはならない、…そう強く思います。
2013/07/01 杜哲也
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