column
【第39回/ラーメンの話】
いつかは書きたい、と思っていた食べ物のことを書きます。
音楽との共通点を感じることが少なくないのです。
今回はラーメン。
どこが良いのかって、まずはそのB級グルメ感が良いのです。
何と言っても、食事は肩肘張らないのが一番。
毎日のことですから…。
同時に、決してB級に甘んずるのではなく、その中で食文化と呼べるものを追求する姿勢も感じます。
麺の太さやスープの濃さなど、私好みと言えるものは当然あります。
でもそれらは、醤油・とんこつ・塩・味噌といった味付けにもよりますし、昼か夜か、お酒が入っているか否か、更にはその時の自分の体調や気分などによっても変わるため、ストライクゾーンは比較的広めです。
気になるのはむしろ、解放感に浸ってその時間を過ごすことが出来たかどうか…ということ。
ラーメンなんて、いくらゆっくり食べたとしてもたかが知れた時間でしょう。
そのわずかな時間を、味と共に買うのです。
もちろん、店食だけではありません。
カップ麺も袋麺も、はたまた自分で茹でる生麺も、すべてそれなりに幸せな時間を演出してくれます。
様々な味わいが簡単に出来ること、これも魅力のひとつ。
だからこそ、また食べたくなるのです。
どんぶり一杯で得られる、あの満腹感もたまりません。
過去、尿管結石を2回やりましたが、懲りもせずにラーメンスープを飲み続けています。
私にとってあの満腹感は、アル中患者の酩酊状態のようなものなのです。
今の東京は、まずいラーメン屋さんを探す方が難しい状況でしょう。
ここまでラーメン文化が普及するには、多くの関係者による弛まぬ努力や厳しい競争があったものと想像します。
連日、本当にお疲れ様です。
そして、有難うございます。
心より感謝します。
これからも、美味しいラーメンを沢山食べさせてください。
2013/11/01 杜哲也
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