column
【第59回/演奏会告知】
音楽活動を以下のふたつに分けて考えてみます。
・Aタイプ…人から依頼されたものをこなす職人的なもの
・Bタイプ…内から湧き出るものを形にする芸術的なもの
Aタイプの活動は、いわば技術を提供するものです。
「あれを弾いてください」「この譜面を書いてください」…といった様々な要望に応えるには、当然それなりの技能や知識が必要。
…音楽に限らずその道の優秀なプロは、クライアントからのどんな依頼にも応じられるよう日々自分の技術を磨き続けますし、多くの場合、プロとしての実績はその努力に比例します。
ところが音楽の厄介な(…そして素晴らしい)ところは、Bタイプの活動が沢山存在すること。
やりたいからやる。
頼まれなくてもやる。
止められたってやる。
…この思いが強い人たちは芸術家肌と呼ばれ、生活面がままならないケースが少なくありません。
努力は、そのまま実績に比例しないのです。
この両タイプは、うまく重なり合って相互を補完し合います。
つまり、Aタイプの人たちは受身であることが多いため、表現者にとって最も大切な発信力に欠けがちですが、その面が俄然強いBタイプは、周囲にいる優秀なAタイプに支えられて活動しています。
私はこれまで、どちらかと言うとAタイプの活動を多くしてきました。
worksページに書いてある経歴の大半は、請負業です。
思うところあって、3年前(2012年)に初めて自主企画の小さな演奏会をやらせて頂きました。
その時に感じました。
ささやかであってもBタイプの活動をしなくては、音楽のコアな部分に触れることが出来ない、と。
この秋、やっと2回目の自主企画コンサートが開催出来ることとなりました。
この幸運に感謝したいと思います。
現在、必死に作曲中です。
先日、newsページでもご案内を始めました。
当column愛読者の皆様のご来場、心よりお待ち申し上げております。
(3回目がいつになるか、分かりマセン…。)
2015/07/11 杜哲也
※チラシは
こちらをクリックしてご覧ください。
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