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【第62回/フィルモア・コンサートご案内】

ジャズ、ロック、歌謡曲…などで育った私が、長年続けているクラシックのお仕事があります。
「フィルモア合奏団」というアマチュアのオーケストラ活動です。
もう、25年以上続けています。

私とこの楽団の関係は、その長い年月と共に少しずつ変化しています。
最初は、クラシック特有の「先生・生徒」という関係でした。
私が一人で曲を決め、譜面を書き、生徒たちに合奏させる…というものです。

発足時はわずか5名ほどの参加者で、欠席が出ると2~3名でやる回もありました。
楽器編成や演奏力量もまちまちで、メンバーの出入りも頻繁。
しかしなから20代の私には無謀なまでの意欲があり、程なく10名を超える所帯になりました。

毎回必ず私自身も演奏に加わっていましたが、団員が15名を超える頃からは指揮に専念するようになります。
これをオーケストラと呼んで良いものかどうか迷いつつ「フィルモア合奏団」と名付けました。
活動開始から5年が経過しています。

私だけの指導では発展しないと考え、様々な指導者を連れて来るのが私の大切な役割になりました。
選曲や編曲はまだ続けていましたが、この頃には市販の譜面も随分演奏出来るようになっていました。
団員は常時20名を超えるようになり、年1回のコンサートが定例化しました。

この時期、行政からの支援を取り付けるべく頻繁に役所に出向いて交渉を重ねました。
日本のお役所に前年度と異なることをやらせるのは、なかなか大変でした。
当時の私は、楽団の事務局長とでも言うべき立場だったと思いますが、肩書きは音楽監督でした。
ようやく行政からも認めて頂いた頃、私の肩書きは総合監督という名前になりました。
活動開始から、12年が経過しています。

その後は、40名ほどの参加者による安定したコンサート活動が続いています。
観に来てくださるお客様は、毎回500名を数えます。
私はもう長い間、指揮も編曲もせずに本番でのナビゲーター係。
今年は、「フィルモア・コンサート」という名前にしてから丁度20回目の演奏会です。
11月22日(日)、高円寺のセシオン杉並で開催いたします。
皆様のご来場、心よりお待ち申し上げます。

2015/10/11 杜哲也


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