column


【ポイント・カード】

最近、邪魔だな…と思うもののひとつに、「ポイント・カード」なるものがあります。
兎に角、多過ぎる、、、。

ある時、気が付くと財布はカードでパンパン。
千円札や百円玉はそれなりに出たり入ったりしますが、ポイント・カードは減らずに増えるだけ。
沢山あったはずなのに、イザ使おうとするとレジ前で必死に探す始末。
探し出せないと、「今日はレシートに押しておきますので…」となり、今度はレシートが溜まることに…。
こんなもの、所詮お店の顧客取り込み作戦…とは思いつつ、「割引」の二文字に誘惑され、結果として新しい店を知る喜びは減る一方。
膨れた財布を見て、反省します。
あぁ、こうして世のしがらみは増えて行く、、、。

似てるな…と思うものに、新聞の宅配制度があります。
通常1世帯1紙なので、顧客取り込みの面から考えると、ポイント・カードより遥かに「鉄壁」かつ「乗り換え」は困難。
ふと気付くと、部屋の片隅に古新聞が山積みに…なんてご経験は多くの日本人にあることでしょう。
…しがらみ嫌いの私は、1度も新聞を宅配してもらったことがないのが自慢でしたが、インターネットの普及により、大して自慢にならない時代になってきたのは少し嬉しい気分です。

ポイント・カードは、お得意様を大切にする…ということが基本理念でしょう。
それを否定するつもりは毛頭ないのですが、そこに見え隠れするつまらない排他主義や無意味な保守志向にはウンザリ。

音楽だと、いつも同じことをやっていると評価されません。
ビートルズなんて、初期と後期で丸っ切り違う音楽性。
何か新しいことやってやろう…という精神こそ名作を生み出します。

財布に溜まっているポイント・カードを整理してみたら、稼動しているのはたった3枚でした。
スッキリした財布が、一万円札でパンパンになることを夢想する日々です。

2011/06/01 杜哲也