第175回/声と即興演奏
優秀な演奏者は、楽器を自分の声のように扱うことが出来ます。
私はピアノ学習者の皆さんに、「歌いながら弾くこと」をお薦めします。
実際に声に出して歌うことも大切ですが、声には出さず、頭の中で歌うだけでも十分有効です。
ポイントは、楽譜から離れることです。
始めの内は、「知っている曲を弾く」のが良いでしょう。
皆さんの頭の中にある音楽を、鍵盤に下ろしていく感覚です。
「楽譜がないと何も弾けない」という人は少なくありません。
ところが、友人と会話をする時「原稿がないと何も喋れない」という人はいません。
ピアノを奏でるということは、ピアノを使ったお喋りであり、それが即興演奏に発展するのです。
= 2025/01/01 杜哲也 =
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